はじめに/おわりに
「巨人の肩の上に立つ」私の好きな言葉のひとつです。
人を守る「防災」 動物を守る「動物福祉」未来を築くための種として「地方政治新生」を自身の政策の柱としました。また、今後は少子高齢化が進みます。さらに若者が夢を追いかけて都会や海外に出ていくことについては応援したいと思います。その上での愛媛の現状と近い未来を考えると避けて通れない「DX」を軸の一つに加えました。
あいさつにかえて
(長文になりますので、読みとばしていただいて構いません)
ここではなぜ私が政治という仕事に舵を切ったのか、についてお話しします。
時系列で言うと、まず私がやらなければと思ったことは私たちのまわりにいる動物たちを守ることでした。これが次第に大きな括りとなって「動物福祉」と言う言葉につながりました。
ここから、人や街を守るための防災、未来の人々につながる地方政治の申請、そして最後に、どのような分野を選んでも必ず必要となるDXが加わりました。
まず私が政治の力を体験したのは2010年ごろでした。ちょうど政権交代が行われた後です。その頃に私は博士号を取得し、理化学研究所が中心となって作った実験施設で研究員として所属していました。
その頃は「2番じゃダメなんですか!?」という言葉が世間を賑わせていました。
私がいた組織も仕分けの対象となりました。現在(2023年)その研究施設のユーザーは世界中に6万人弱。彼らが実験をするためには設備への投資、日々のメンテナンス、膨大な電力、そしてもちろん人の力を必要とします。
しかし、予算は、無い。当時の上層部の苦労は末端の私では計り知れません。
施設運営上、切り詰められる部分は切り詰めていました。蛍光灯は間引かれ、掃除のおばちゃんもいなくなりました。草は生え放題、というより荒れ放題でした。無駄な電力・費用を使わないために、息を殺して生活するような空気が流れていました。
そういった変化を目の当たりにし、私は、良くない、といえば一方的かもしれませんので、望まない方向に、と言いますが、政治の機運次第でたくさんの人の運命は望まない方向に簡単に変わってしまうということを体験しました。
しかしまた、私はこれとは逆の例も知りました。
愛媛県は防災士の数が非常に多い地域です。どのくらい多いかというと、人口で約10倍の東京都と同じくらいの数です。市町村単位では松山市の防災士数は圧倒的な日本一です。防災士は近い過去に大きな災害を経験した都市に多い傾向が見られます。また、そもそも人口が多い都市ですと、当然防災士も多く存在します。しかし人口約50万人の松山市は、東日本大震災を経験し、かつ人口も多い仙台の2倍程度、400万人近い人口を抱える横浜の3倍近くの防災士を保有しています。ちなみに私自身も防災士です。
この成果は、当時の市長(現知事)中村さんの大号令によって進められた結果だと聞いています。
「将来、地震をはじめ、必ず大きな災害が来る、その時に備えて住民の被害を最小限に抑えられるように(私の推測です、いつかご本人に確認したいと思います)」、という中村さんの強い意志が感じられます。始まりは東日本大震災の前にあたるので、まさに先見の明とはこのことでしょう。
その結果は、今日の愛媛県の圧倒的な防災士の数につながっています。
政治家の「仕事」次第で多くの人の未来は良い方にも望まない方向にも変わる
簡単に表すと、これを体験したことが、私の最初の一歩の様に思います。
しかし、だからと言って、じゃあ自分が政治家になろう!この街を変えよう!と普通の人なら思いません。
また、無知無策な状態で新しい分野に飛び込んでも勝因はラッキー以外には望めません。
そこで、私は少し勉強してみようと思いました。そのためには、政治家が在籍し、政治家を目指す方々もいる、どこかの政党に関わるのが良いだろうと考えました。ただし、どこでも良いと言うわけではなく、もちろん政策を支持できることが最低条件です。
私は全ての政党のHPを閲覧し、(上から目線ではありますが、)自分が入っても良いと思う政党を探しました。その結果、J党と日本維新の会の2つに絞られました。次に、地域の政党・政治家を眺めてみて、すでに基盤のあるJ党ではなく、全くのゼロの維新にしようと決めました。この点では、維新の掲げる「ベーシックインカムの導入・身を切る改革・アニマルウェルフェア」などの政策に特に魅力を感じていました。特に動物福祉をやりたいと考えていた私にとってはアニマルウェルフェアの文字は非常に嬉しいものでした。その後、維新は「イデオロギーではなく実践主義であり、決まった理想を求めるのではなく、その時代の問題に正面から取り組む主義である、つまり政党の壁を超えて、目的が同じなら共闘できる」「国会議員も、地方議員も、並列の政党である」そして何より「地方から国を変える」と言う点に共感を得ました。
そして1年間、維新の勉強会や政治塾に参加しました(ありがたいことに政治塾ではその期の首席として衆議院会館にて賞状を受け取らせていただきました)。
私はもともと実験をフィールドとする(3流の)研究者です。実験者という呼び方を好んで使っています。実験者は、考えてわからないことは実際にやってみて、結果を見てさらに修正しながらどんどん考え進める生き物です。
政治についても、「できるかどうかわからないことはとりあえずやって(実験して)みよう」
ということで自身にGO!を出しました。
結果は選挙という形で現れます。その結果を見て、私はさらに先を考えようと思います。
2023年現在、愛媛県に維新は「ゼロ」です。これをスタートである「1」にしたいと思います。
国本健広
